著者
石上 敏
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.37, no.8, pp.9-18, 1988

平賀源内はその戯作中で繰り返し<芸能>もしくは<芸>に言及する。そうすることで彼は<制度>としての<芸能>の無化を試みつつ、一方で彼自身の<工夫>を介して<天下>へとつながる道を仮構するのである。同時に彼は<見世物小屋>という場(トポス)を援用し。<芸=制度=権威>の相対化をはかるのであるが、そのような源内の文章自体、<制度>の脱構築を目途として書かれていることは、蓋し当然であろう。

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こんな論文どうですか? 平賀源内における<芸能>の意味(<特集>江戸戯作と伝承芸能)(石上 敏),1988 https://t.co/flQbVmh6X7

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