著者
山下 直之
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊星人 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.326-331, 2015

NASAのDawnミッションは,惑星誕生の鍵を探るべく小惑星ベスタと準惑星ケレスを周回して元素,鉱物の分布調査や地質学的,地球物理学的観測を行っている.Dawn衛星に搭載されたガンマ線及び中性子検出器(GRaND)はベスタ赤道域において,炭素質コンドライト起源と考えられる水素が濃集する領域を発見した.南極域ではダイオジェナイト的な下部地殻が露出していることが確認された.またベスタの平均元素組成から,HED限石のベスタ起源説を強く支持する結果が得られた.

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