- 著者
-
兼高 聖雄
小林 ポオル
槇田 仁
- 出版者
- 慶應義塾大学産業研究所
- 雑誌
- 組織行動研究
- 巻号頁・発行日
- no.20, pp.3-41, 1991-04
慶應義塾大学産業研究所社会心理学班研究モノグラフ ; No. 29本論では, 筆跡を,表出行動の結果としての側面から捉えている。そこで, この表出行動(ないし, 行動の表出的側面)について, まず述べておきたい。人間の行動には様々なものがあるが, そうした行動には2つの側面があると考えられる。一つは,「どのような行動か」「何をするか」といった, 内容や目的の側面, いわぽwhatにあたるもので,これを「対処的側面」と呼ぶ。他方は, 「どのように行動するか」「どんなふうにするか」といった,様式や仕方の側面,howにあたるもので, 「表出的側面」とよぽれる。