- 著者
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地震観測班
the Seismometrical Section
- 出版者
- 東京大学地震研究所
- 雑誌
- 東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
- 巻号頁・発行日
- vol.44, no.1, pp.309-333, 1966-07
- 被引用文献数
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1
1965年8月3日に始まつた長野県松代町附近の地震群は,気象庁松代地震観測所の標準地震計(電磁式最高倍率10万)により観測された報告によると, 8月7日頃には地震回数が100を越し,9月28日になると500回以上となった. 11月に入ると地震活動は顕著となり,地震回数が1000回以上にも達する日があり,有感地震は地鳴を伴つて日に100回以上を記録する日が多くなつた.ことに11月22~24日の地震活動は顕著で,震度IVの地震3回を含めて地震回数は2000回以上となり,有感地震回数は223回と報告されている.さらに震度IVの地震により松代地域では軽微な被害を生じた(Table 1).