著者
江崎 修司 深田 博己
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
雑誌
広島大学心理学研究 (ISSN:13471619)
巻号頁・発行日
no.2, pp.201-220, 2002

本研究の目的は、多数派への少数派の影響に及ぼす少数派の交渉スタイル(柔軟性一頭強性)の効果に関する研究の問題点を検討し、最適な実験材料を作成することであった。本研究は4つのパートから構成された。最初に、少数派の影響過程の研究における少数派の概念定義を明確化し、次に、少数派の影響方略としての交渉スタイルの問題に言及した。さらに、少数派の交渉スタイルを取り上げた先行研究の問題点を指摘し、研究方法に関する提言を行った。最後に、シナリオ法に基づいて実験材料の作成を試みた。その結果、死刑制度を集団討議話題とし、一貫性の次元では等しく高いが、柔軟性の次元でのみ異なる少数派の交渉スタイル換作用のビデオ刺激(柔軟ビデオと頑強ビデオ)を作製することに成功した。

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.@kamba22shi 一億の内、意識的に脱原発を唱えるひとはまだ少数派という前提でいうと、少数派が多数派に影響をあたえる条件は、「一貫していて柔軟な姿勢」という心理学の定説がある。セオリー通りです。http://t.co/EnpYxdvCCh @MisaoRedwolf

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