著者
OGIHARA Sadao
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
雑誌
東京大学農学部演習林報告 (ISSN:03716007)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.147-151, 1966

降雨と流出量との関係を考えるに当り同じ期間内のものの対比がよく行なわれるが,1年といったような長期ならばともかく1ヵ月とか1日とかの短期のものの意味は少ない。それは降雨と流出の間に遅れがあるからである。1つの降雨からの流出量―対応流出量と呼ぶ―が求められれば,この両者の対比は充分の意味を持つ。その関係の表現には慣習的な公式x=降雨量,y=対応流出量としてy=ax,y=x-b,y=ax-b,y=axbなどが一応考えられるであろう。これらの実験式は実測値の範囲内ではそれなりの利用価値を持っている。しかし実測値の範囲外までの応用価値を望むならば,その公式の型が全体として推論上の合理性を持つものでなければならない。一方,降雨と流出量の関係の研究は瞬間的な降雨に対するそれの解明を最終目標とする。今日ただちにこの問題と取組むには多くの難関があるので本報告では日単位のものを取扱った。降雨強度の統一化の考え方の1つとしてである。なお対応流出量の求め方については完全とはいえないにしても,数と種類の点で豊富なデーターを得るための実際的な方法を提案した。上記の観点から結論として次の関係式を誘導し,実測値に適用して式の妥当性の吟味を行なった。y=x・exp(a-1x-1)y=x・exp(a-1x-b)流域の乾湿状態を表わすのに降雨前日の日流出量wを採用し,y=x・exp(a-1c-wx-b)とした。

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こんな論文どうですか? One-day Rainfall and Its Corresponding Runoff,1966 http://ci.nii.ac.jp/naid/120001093284 降雨と流出量との関係を考えるに当り
こんな論文どうですか? One-day Rainfall and Its Corresponding Runoff,1966 http://ci.nii.ac.jp/naid/120001093284 降雨と流出量との関係を考えるに当り
こんな論文どうですか? One-day Rainfall and Its Corresponding Runoff,1966 http://ci.nii.ac.jp/naid/120001093284 降雨と流出量との関係を考えるに当り同じ期間内のものの対比がよく行なわれるが,1
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