著者
佐藤 清隆
出版者
駿台史学会
雑誌
駿台史学 (ISSN:05625955)
巻号頁・発行日
no.81, pp.p145-175, 1991-02

別稿にて、この時代の議会制定法サイドからみた居酒屋政策に関してささやかなスケッチを試みたが、本稿では、その論稿に続き、王権の行政活動にみられる居酒屋政策について検討し、議会制定法との異同を明らかにすることを課題としてみたい。 その際、留意すべき検討課題は次の三点である。その一つは、別稿で明らかにした議会制定法の内容が王権の行政活動のなかで具体的にどのように施行されたのかという点である。しかし、この視点のみでは、王権による居酒屋統制の半分も問題にしたことにはならない。というのも、王権の居酒屋統制は、居酒屋に関する議会制定法だけではなく、そのほかの議会制定法(浮浪者取締法や「肉食禁制」に関する法など)施行の過程でも問題くからである。

言及状況

Twitter (5 users, 5 posts, 2 favorites)

こんな論文どうですか? エリザベス朝・初期スチュア-ト朝イングランドの居酒屋政策--王権の行政活動の検討を中心に(佐藤 清隆),1991 http://t.co/HYQ0wJOFf0

収集済み URL リスト