著者
畑田 明信 Hatada Akinobu
出版者
神奈川大学人文学研究所
雑誌
人文学研究所報 (ISSN:02877082)
巻号頁・発行日
no.43, pp.25-57, 2010-03

色を指す言葉が示す色の範囲は、その言葉を使う人間の文化的な背景や個人的な嗜好に大きく左右される。このような色を指す言葉が意味する色の範囲を測定するための方法について、デジタルカメラと色見本による手法の開発を行った(畑田、2009)。ここでは、こうした手法を用いた測定を行った場合に、色の認識範囲にどの程度の個人差が生じるのかについて、印刷された色見本長ではなく、コンピュータ画面に提示された色見本帳を用いて測定実験を行い、検討を行った。 色を指す言葉に対して連想される色の範囲について個人差があるかどうかを示す指標は、客観的には存在しないと思われるため、本研究では色によって測定データが従う確率分布に有意義な差が存在するかどうかを検討し、間接的に個人差があることを示すデータを得ることができた。

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