著者
虫明 眞砂子
出版者
岡山大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
岡山大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13463705)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.49-62, 2008

2006年12月、音楽教育講座定期演奏会において、学生有志によるミュージカル「美女と野獣」ハイライトが上演された。講演終了後、ミュージカル参加者に対して行ったアンケート調査より、出演者たちが、楽しさ、充実感、創り上げる連帯感、仲間意識などの高揚感を感じた一方、公演継続に際する問題意識を持ったことがわかった。それは、第1に「取り組む時期」の遅さ、第2に「練習計画や役割分担」の不明確さによるもので、ミュージカルの仕上がりや衣装・小道具・大道具の制作が大幅に遅れたことは大きな反省点となった。今後、公演を「学生の主体的な活動」に持っていくための方策として、教員側と学生側の連携をいかに図るか、また、総合演習のような横断的なカリキュラム内容の充実等についての検討が急がれる。

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