- 著者
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片尾 浩
- 出版者
- 京都大学防災研究所
- 雑誌
- 京都大学防災研究所年報 (ISSN:0386412X)
- 巻号頁・発行日
- no.46, pp.721-728, 2002
面的な微小地震を示す丹波山地の中で,時おり短期間に直線状に地震が並んで発生することがある。2001年8月の京都府中部M5.1の地震後に,余震域の南西に少し離れた場所に現れた北東-南西方向に並ぶ直線状の微小地震活動に注目し,同様の地震活動を過去の震源データから機械的に検出する簡便な方法を考案した。丹波山地の中央部では,ほぼ常時北東-南西方向にややのびた微小地震分布が存在し,ある期間には震央分布の直線性が非常によくなる例があることがわかった。また,三峠断層沿いに連動する地震活動が存在することがわかった。