著者
相澤 仁志 松橋 浩伸 菊池 健次郎
雑誌
THE CIRCULATION FRONTIER (ISSN:13432036)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.55-57, 2005-06

著者最終原稿版88歳女.座位保持困難を主訴とした.入院後,右片麻痺と嚥下障害が徐々に出現し,脳MRIで左橋に梗塞巣を認めた.D-マンニトールおよび塩酸オザグレルによる治療を開始したが,麻痺の改善はみられなかった.その後,肺炎を併発したため抗生物質を使用した.入院9日目に著明な下痢が出現し,検査によりMRSA腸炎と診断し,塩酸バンコマイシンの内服を開始した.翌日,著明な発汗と悪寒・戦慄を伴う40〜41度の発熱が持続し,血液培養で大腸菌とS.simulansを検出した.菌血症と判断し,更に抗生物質の追加投与を行った.入院13日目にJCSで200の意識障害が出現し,血糖値や血圧に著変はなかったが,その後,敗血症によるショックで一時的に血圧が低下した.入院16日目に脳MRIでは,両側淡蒼球にT2強調像で高信号の病巣を認めた.橋病変に変化はみられなかった

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こんな論文どうですか? 脳幹梗塞後に低酸素性虚血性脳症を合併した1例(相澤 仁志ほか),2005 http://t.co/8QNBEh8lZn

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