- 著者
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塚田 秀雄
- 出版者
- 奈良大学
- 雑誌
- 奈良大学紀要 (ISSN:03892204)
- 巻号頁・発行日
- no.5, pp.p129-143, 1976-12
- 被引用文献数
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スウェーデンで1775年に法制化されたStorskifte は,当時その治下にあったフィンランドにも行われた.Isojako は Storskifte のフィン語訳であり,「大分割」を意味する.目的はそれまでの中世的耕地制度,村落機構,村落形態を近代的に改変し,新しい生産基盤を確立することにあった.本稿では,従来わが国においては殆んど知られていなかったスカンジナビアにおける農業革命の事例として, Isojako を紹介し,その意義を検討することにする.問題として,とりあげるのは,①ヨーロッパの農業中心における農業革命との対比,②農村の景観や機能の変化,③フィンランド国内にみられる対応の地域差が中心である.