著者
小林 真 宮原 千佳
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.89-98, 2012

本研究では,大学生を対象に日々の生活に関する充実感と,自己開示動機を調査した。因子分析によって,充実感と自己開示動機の尺度からそれぞれ 3因子が抽出された。充実感の 3因子をもとに学生を 7つのクラスターに分類し,充実感と自己開示動機の特徴を検討した。その結果,充実感が低い(特に孤独感が高い)学生は,他者からの受容的なサポートを求めるために自己開示をしたいと考えていることが示された。また,自己開示動機が低いクラスターが 2つ存在することも示された。学生支援という観点から,この 2つのクラスターについては,生育歴や自己像などの調査が必要であることを提言している。

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