著者
平田 令子 平井 周作 畑 邦彦 曽根 晃一
出版者
鹿児島大学農学部演習林
雑誌
鹿児島大学農学部演習林研究報告 = Research bulletin of the Kagoshima University forests (ISSN:13449362)
巻号頁・発行日
no.36, pp.23-27, 2009-03

2008年10月2日〜11月5日までの期間中に10日間、鹿児島大学構内において上空を通過するヒヨドリの群れを午前中に観察した。ヒヨドリの群れが通過する様子は、10月2、8、9、10、12、19日の6日間観察された。ヒヨドリの群れは7〜8時頃の間に見られることが多かった。ほとんどの群れは南西や南南西の方角へ飛去した。群れサイズは7〜80羽、平均33羽であった。10月28日以降はヒヨドリの群れの通過は観察されなかった。この時期に10羽以上の大きな群れを形成し、また、上空高くを飛去する行動は大学構内で観察されるヒヨドリには見られず、これらの群れが、さらに南へ渡る途中のヒヨドリであることが推測された。また、大学上空を通過する途中で6群が大学構内にある植物園や池に一時的に下りた。このことから、本調査地の植物園や池のような都市緑地は、その上空を渡るヒヨドリにとって一時的な滞在場所としての役割を果たしていると考えられた。

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