著者
迫田 琢也 月星 隆雄 柳澤 広宣 岡部 郁子
出版者
横浜植物防疫所
雑誌
植物防疫所調査研究報告 (ISSN:03870707)
巻号頁・発行日
no.46, pp.73-78, 2010-03

2007年4月、成田国際空港における輸入検疫でアメリカ合衆国産ツワブキ苗の葉に褐色~黒色、円形の斑点が認められ、Alternaria属菌が高率に分離された。分離菌は無傷噴霧接種でツワブキに原病徴を再現し、サイネリアおよびシロタエギクにも病原性を示した。いずれの植物からも接種菌が再分離された。本菌の分生子は単生あるいは2-3連鎖し、黄褐色~褐色、倒洋梨形~倒棍棒形で、横隔壁部がくびれる。本体部は50-132.5×17.5-37.5μm、横隔壁数3-9、縦隔壁数0-6、嘴部は最長62μm、幅5-16.3μmである。形態的特徴から本菌をA. cinerariae Hori and Enjojiと同定した。同定結果は、接種試験およびrDNA-ITSとgpd遺伝子領域の分子系統解析から支持された。本菌によるツワブキの病害は我が国未報告のため、斑点病(英名: Leaf spot)と呼称することを提案する。

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こんな論文どうですか? 輸入検疫で発見されたツワブキ斑点病(新称)(迫田 琢也ほか),2010 https://t.co/LFqgj4Er4R

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