著者
井戸 一元
出版者
名古屋外国語大学現代国際学部
雑誌
名古屋外国語大学現代国際学部紀要 (ISSN:13499602)
巻号頁・発行日
no.8, pp.19-53, 2012-03

会計基準を設定する際のアプローチの仕方には2種類ある。「生成・一般承認アプローチ」(evolving, general acceptance approach)(Type A)と、「企画設計・概念ベーストアプローチ」(designing, conceptual based approach)(Type B)である。 国際財務報告基準(IFRS)の設定は、Type Bによってなされている。しかし、それは、現実の会計実務からは乖離した会計基準の設定となる潜在性をもっているために、世界各国それぞれの国によって異なった詳細な基準実施ルールを生み出してしまい、その結果、財務諸表の国際比較可能性を強化することはできない。 そこで本稿では、日本の財務報告と会計規制をめぐる検討課題を整理し、会計規制を設定するアプローチの仕方に立ち返った上でその解決策を、会計基準を設定するための基準、すなわち「メタ・ルール」(Meta-Rule)に考察を加えることにより、「事実上の標準」(de facto standard)とするための道を検討したい。

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