著者
土岐 祥子 藤森 和美
出版者
大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター
雑誌
学校危機とメンタルケア (ISSN:1883745X)
巻号頁・発行日
no.5, pp.50-68, 2013-03-31

配偶者や交際相手といった親密なパートナーからの暴力(IPV)の被害は現象の兆しが見えず、また、一旦関係から逃れてもかなりの被害者はパートナーの元に戻るという状況がある。そこで、本稿では、IPV関係を終結するか継続するかの決定に関する研究について、その個別要因の研究と決定プロセスのモデル研究に分けて概観した。個別要因については、被害者要因、加害者要因、カップル要因に分けて国外の研究を概観するとともに日本の研究についても探った。決定プロセスのモデル研究では、国外の主要な概観研究で検討されている6つの代表的なモデルを取り上げその特徴と違いを明らかにした。これらの研究はほとんどが国外のもので、日本においては殆ど知見が蓄積されていないことが判明した。

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