- 著者
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中山 留美子
- 出版者
- 弘前大学21世紀教育センター
- 雑誌
- 21世紀教育フォーラム
- 巻号頁・発行日
- vol.8, pp.13-21, 2013-03-30
近年、大学教育において「アクティブ・ラーニング(能動的学修)」の推進が重要課題となっている。平成24年8 月には中央審議会答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~」がまとめられ、この課題はより一層明確にされた。弘前大学では平成24年12月8 日に、この課題についてのFDワークショップ「能動的学修(アクティブ・ラーニング)の推進に向けて」が開催された。本稿は、このワークショップでの講演内容を基に、「アクティブ・ラーニング(能動的学修)」推進のためのPBL教育の導入について論じる。まず、「アクティブ・ラーニング(能動的学修)」とは何かということについて心理学的な視点から説明を行い、大学教育の現状について考察する。その上で、「アクティブ・ラーニング(能動的学修)」の推進に効果的な教育方法の1 つとして、PBL教育を紹介する。また、PBL教育を導入する際の困難や具体的な工夫について述べる。