- 著者
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千葉 茂
- 出版者
- 最新医学社
- 雑誌
- 最新医学 (ISSN:03708241)
- 巻号頁・発行日
- vol.56, no.5, pp.129-143, 2008-08
- 被引用文献数
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雑誌掲載版要旨睡眠時随伴症とは睡眠障害の1型である。本症は、睡眠中だけでなく、睡眠から覚醒へ、あるいは覚醒から睡眠への移行期にも起こりうる。これらの異常現象の発現機序として、ノンレム睡眠からの覚醒障害(睡眠時遊行症など)、レム睡眠に関連するもの(レム睡眠行動障害など)、てんかん発作、睡眠関連運動障害、睡眠関連呼吸障害、せん妄、その他(泌尿器科的異常、心理社会的要因、遺伝的要因など)などがある。鑑別診断においては、睡眠ポリグラフ検査を積極的に施行すべきである。