著者
黒田 敏夫
出版者
梅光学院大学子ども学部
雑誌
子ども未来学研究 (ISSN:18817424)
巻号頁・発行日
no.6, pp.5-12, 2011

22年前に小学校のPTA会長を2年間務めたときの記録である。PTAは保護者と教員が構成員の教育関係団体である。しかし、実際は保護者が中心になって、子どもたちの教育や教育環境の充実のために活動している。このPTAが小学校の前に計画された十階建てマンション建設の反対を決議して、反対運動を展開した。この計画が駆け込み申請であることがわかり、業者と行政の姿勢を問う運動となった。法的に問題のある事柄に対し、PTAはどこまで働きかけることができるのか、学校や教師集団はどこまで働きかけることができるのか、その困難さと矛盾を経験した。教育環境を守るための戦いの可能性と限界を政治と業者、行政・学校のシステムと人、PTAの組織と会員、地域の組織と住民の姿を通して考える。

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こんな論文どうですか? 教育環境を守る戦いの顛末 : 子ども学とは何か(6) (特集 子ども学に求められるもの(1)子どもを育む環境)(黒田 敏夫),2011 https://t.co/gC67MnZk1y

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