著者
内田 雅人 Masato UCHIDA
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.119-130, 2014-03

研究の目的 強化スケジュールにおける強化子出現の規則性とオペラント反応の持続性の関係を消去抵抗を指標として、コンピュータ上のシミュレーション実験によって検討した。研究計画 コンピュータ上の仮想実験でラットのレバー押しを部分強化(VR、FR、VI、FI)か連続強化(CRF)で条件づけし、強化子出現の規則性の違いと消去時の反応の持続性の関係を比較した。場面 オペラント条件づけのシミュレーション実験ソフトを用いて、仮想ラットのレバー押し反応と消去抵抗を測定した。被験体 仮想ラットを5匹ずつ5群に配置した。独立変数の操作 変率強化(VR)、定率強化(FR)、変時隔強化(VI)、定時隔強化(FI)、連続強化(CRF)の強化スケジュールを用いた。行動の指標 消去基準に達するまでのレバー押し反応数、所要時間、反応間時間(IRT)を測定した。結果 消去期の反応数と消去に至るまでの所要時間の違いが確認された。消去1日目には、短いIRTがVR群とFR群に多く、VI群には長いIRTが多いという特徴が確認されたが、消去2日目以降はどの群のIRT分布もCRF群に類似したパターンへと変化していった。結論 強化子出現が不規則で強化期から消去期への条件変化が明瞭でない変動型スケジュールは、その変化が明瞭な固定型もしくは連続強化スケジュールよりも消去抵抗を高めることが確認された。

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これって何の意味があるんですか? CiNii 論文 -  部分強化における強化子出現の規則性と反応の持続性 : シミュレーション実験による消去抵抗の比較検討 https://t.co/rqkuXj39q0 #CiNii

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