- 著者
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吉田 忠生
- 出版者
- 東北区水産研究所
- 雑誌
- 東北区水産研究所研究報告 (ISSN:0049402X)
- 巻号頁・発行日
- no.32, pp.89-94, 1972-03
1964年秋に松島湾漁場で行なったノリ養殖試験の際,ひび糸上でのノリの着生密度と収量の関係を調べた。生育初期には高密度のひびで収量が多かったが,葉体長の伸長が止まり,収量が最大になる頃には,ひび糸10cm当りの着生密度400から2,000の範囲で収量は密度に関係なくひび糸10cm当り約2gとなった。このことは吉良(1960)が陸上植物について見出した"最終収量一定の法則"がここでも成立することを示している。