著者
内村 和至
出版者
明治大学文学部文芸研究会
雑誌
文芸研究 : 明治大学文学部紀要 (ISSN:03895882)
巻号頁・発行日
no.123, pp.17-28, 2014

ロードスのアポロニオスによれば、英雄イアソンはアルゴー船を仕立て、金羊の毛皮を求めて旅をし、艱難の末、目的の地コルキスに辿り着いた。コルキス王アイエテスは面従腹背、難題を持ちかけてイアソンを殺そうとしたが、イアソンに恋をした王女メディアの手助けによって、イアソンは金羊の毛皮を手にし、メディアを伴って、コルキスを逃れ去ったのである(『アルゴナウティカ』)。というだけでは、何のことはないような神話だが、私がこの話に心引かれるのは、実はメディアは恋する乙女というだけではなく、魔女でもあるということだ。メディアは地母神ヘカテを呼び出して魔術を行う。ヘカテが魔術を施すのは夜道の十字路や三叉路で、そのため、ヘカテは月の女神に因んで「三叉路のアルテミス」とも呼ばれる(大修館『ギリシア・ローマ神話辞典』)。

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CiNii 論文 -  文芸メディアの冒険 : アルゴナウティカの行方 (特集 それは何か?<よむ>とは) -- (イントロダクション) https://t.co/iyoDnXSXP4 #CiNii
こんな論文どうですか? 文芸メディアの冒険 : アルゴナウティカの行方 (特集 それは何か?<よむ>とは) -- (イントロダクション)(内村 和至),2014 https://t.co/hTLRXBUwxp
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