著者
石坂 尚武 Naotake Ishizaka
出版者
同志社大学人文学会
雑誌
人文学 (ISSN:04477340)
巻号頁・発行日
no.195, pp.111-194, 2015-03

ルターの宗教改革は、これまでペストの心性的な影響という面からは説明されてこなかった。当時、ペストは、常に神罰と見なされたのであった。本論文では、ペストが人びとに与えた心性的影響から宗教改革の生起を明らかにする。ドイツにおけるペストの発生、ペストに対する人びとの受け止め方、神秘主義神学の影響から、ルターの宗教改革を論じる。結局、ペストによって神観念が変貌し、その観念から宗教改革が発生した側面が証明される。訂正 p.170. & p.171. 「諸会話」→「聖会話」 p.191の 注(107)、「常時」→「情事」

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