著者
藤森 秀美
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.63-73, 2008

本稿は「結ぶ」の意味分析である。 本稿では「結ぶ」を多義語であると捉え,6つの別義に分けて分析し,多義構造を示した。 6つの別義は,〈結び目を作ることで離れなくする〉という意味成分を共通に持つもの4つと,〈構造物を作る〉という意味成分を共通に持つもの2つに大きく分けられることがわかった。 多義化の起点である意味から5つの意味が派生しており,それを動機づけるのは,メトニミー,メタファーであるという仮説を提示した。

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