著者
近藤 泉
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.37-72, 2021-03-31

本論文においては,犯罪映画・ミステリー映画について,日本と中国の作品の比較を行う。このテーマについては,日中いずれにおいても,先行研究が存在しない。調査対象は2010年~2018年の9年間の作品とする。日本・中国とも各年度の興行収入ランキング上位の計約40本の作品を調査対象として,日中計80本ほどのすべての作品について,58の項目についてそれぞれ該当するかどうか一つ一つチェックし,表を作成する。日本と中国の表を比較することにより,できるかぎり客観的に日中の作品の比較を行う。ページ数の都合により,論文は3回ほどに分けて発表する予定であり,1回目の前回は中国の作品に関する部分を掲載しており,2回目の今回は日本の作品に関する部分を掲載する。次回は,作成した表などを使いつつ,日中の比較をする予定である。これにより,日中の映画の比較ができることはもとより,両国の社会や人々の意識の違いをも見て取ることができるはずである。
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.45-86, 2015-03-31

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「J-POP広東語カバー曲における声調の楽音への影響」(1)~(5)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探った。本稿ではそのまとめを行なう。
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集. 言語・文化篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.45-86, 2015

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「J-POP広東語カバー曲における声調の楽音への影響」(1)~(5)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探った。本稿ではそのまとめを行なう。
著者
八亀 五三男
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.49-64, 2016-03-31

北ゲルマン語に属するフェーロー語は,同じ北ゲルマン語のアイスランド語,デンマーク語と文法体系においてどのような相違があるのだろうか。これらの言語の後置定冠詞,形容詞,動詞,前置詞の格支配を比較・分析することによって,フェーロー語形態論の特徴を明確化することを試みた。
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集. 言語・文化篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.21-57, 2014

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 本稿では,1987年から1994年までのJ-POP広東語カバー曲10曲を例に,その様相を探る。
著者
大宮 有博
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.71-85, 2014-09-30

本論ではコーネル・ウエストの視点から,W. E. B. デュボイス,マーティン・ルーサー・キングJr.,マルコムXという3人のアフリカンアメリカンの社会思想を俯瞰する。その上でアフリカンアメリカンの社会思想がアフリカンアメリカンの経験を基に,彼らの苦境の原因であるレイシズムという悪を批判し,その苦境からの解放に強い関心を抱いていたことを明らかにする。デュボイスはアフリカンアメリカンの抱える問題を二重意識という概念で表し,「才能ある十分の一」による解放を唱えた。またキングは,アフリカンアメリカン教会の神学を基盤にしてリベラル・キリスト教思想やガンジーの非暴力,預言的市民宗教を取り込んで公民権運動を道徳的に導いた。最後にマルコムXはアフリカンアメリカンに,精神的回心を強く勧めた。彼はアフリカンアメリカンたちの怒りを正しい方向に導くよう努めた。またウエストは,アフリカンアメリカン文化が社会変革の力を持つことを明らかにした。
著者
McGRATH Paul D.
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集. 言語・文化篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.31-40, 2016

Korean American author Alexander Chee employs the Japanese legend of Tamamo no mae, a fox demon, in his novel Edinburgh (2001). The unique subjectivity Chee attributes to the legendary figure allows Chee's gay protagonist to resolve his inability to experience the self. John Bergman (1991) has discussed the historic inability of the American gay writer to experience self; this paper looks at Chee's novel in the context of Bergman's ideas.
著者
吉田 達矢
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.81-99, 2023-03-31

本稿では,オスマン帝国史において「改革の時代」とされる19世紀前半における地方軍政官の人事に着目し,オスマン帝国中央政府の地方社会に対する統治方針の一端について考察した。考察対象の場所は現在のギリシア北部に存在していたヤンヤ県とし,考察対象の時期は18世紀末よりヤンヤ県を中心に中央政府から半ば自立した勢力として広大な領域を支配したアルバニア人豪族テペデレンリ・アリー・パシャの討伐が始まった1820年から,ヤンヤ県にタンズィマート改革が導入され,ヤンヤ州が新たに設立された1846年前後までとした。当該時期に就任したヤンヤ県軍政官各自の履歴,選出・離任理由などについて考察した結果,ギリシア独立戦争やアルバニア人豪族の統御などの問題に対処するため,1830年代前半まではアルバニア人豪族の任用,有力政治家の親子2代にわたる長期の統治がみられ,「第二のテペデレンリ・アリー・パシャ」が出現する可能性があったことなどを指摘した。
著者
八亀 五三男
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.107-119, 2015-03-31

ゲルマン諸言語に共通する強変化動詞を特徴付けるAblautと母音変異を意味するUnlautの相違を明確に区別することによってのみ,Ablautの本質は何であるかを理解することができる。同時に,共時的研究に加えて,通時的言語変化を組み込んだ立体的言語記述の重要性を認識する必要がある。
著者
國澤 里美 梶原 彩子
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集. 言語・文化篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.135-151, 2017

名古屋学院大学留学生別科では,2016年度春学期から中級レベルの漢字・語彙クラスを新設した。これは,学習者の初級から中級への移行に際して,特に漢字・語彙面で課題が挙げられてきたことに起因する。秋学期には,学習者自らが自身のニーズを意識化し,必要な漢字・語彙について自律的に学習していくという取り組みを行った。具体的には,①学習者自身が進度や学習範囲を決めて行う漢字学習,②課題遂行型の漢字・語彙学習の実施である。計画の立案・実施・振り返りのために,「学習計画・振り返りシート」「漢字学習の振り返りシート」「自己評価シート」を用いた。また,学習者自身の学習プロセスの意識化および可視化のためにポートフォリオ作成も行った。本稿では,この漢字・語彙における自律学習の実践を報告し,そこから見えた成果と課題について述べた。
著者
近藤 泉
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集. 言語・文化篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.15-47, 2020

本論文においては,犯罪映画・ミステリー映画について,日本と中国の作品の比較を行う。このテーマについては,日中いずれにおいても,まだ先行研究が存在しない。調査するのは2010年~2018年の9年間の作品とし,日本・中国とも各年度の興行収入ランキング上位の計約40本の作品を調査対象とし,日中計80本ほどのすべての作品について,「探偵が登場する」「犯人の善良な面を描いている」「警察組織の問題点に触れている」など58の項目について一つ一つチェックし,該当するものには〇,該当しないものには×,といったように印をつけ,表を作成する。日本と中国の表を比較することにより,できるかぎり客観的に日中の作品の比較を行う。ページ数上の都合により,論文は3回ほどに分けて発表する予定であり,1回目の今回は,中国に関する部分を掲載する。これにより,日中の映画の比較ができることはもとより,両国の社会や人々の意識の違いをも見て取ることができるものともなるはずである。
著者
藤森 秀美
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.177-188, 2012-10-31

本稿は「かく」の意味分析である。 本稿の考察対象は「書く」(描く),「掻く」と表記されるものである。辞書では「書く」(描く)と「掻く」は別見出しとなっており,別語として扱われている。しかし本稿では,「かく」と読む場合は,漢字表記のいかんにかかわらず一語とした。本稿では「かく」を多義語であると捉え,12の意味に分けて分析し,多義構造を示した。「かく」は起点となる意味から,11の意味が派生しており,それを動機づけるのはメタファー,メトニミー,シネクドキーという比喩であるという仮説を示した。
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.1-69, 2019-10-31

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「(1)~(5)」(2010~2014)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「まとめ(その1)・(その2)」(2015a・2015b)にて50曲のまとめを行なった。拙稿「(6)」(2016)にて,オリジナル曲の楽音の高さを,広東語カバー曲では下降する2楽音に変えてあり,且つ,その歌詞の漢字声調が「第1声(陰平)」の場合について,同一歌手が歌っている共通語カバー曲と比較することにより,広東語カバー曲特有の様相を探った。その後,引き続き拙稿「(7)」(2018)にて,新たに10曲,これまでに計60曲を分析した。 本稿では,1977年から2007年までのJ-POP広東語カバー曲10曲を例に,引き続きその様相を探る。
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1-44, 2018-10-31

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「(1)~(5)」(2010~2014)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「まとめ(その1)・(その2)」(2015a・2015b)にて50曲のまとめを行なった。更に,拙稿「(6)」(2016)にて,オリジナル曲の楽音の高さを,広東語カバー曲では下降する2楽音に変えてあり,且つ,その歌詞の漢字声調が「第1声(陰平)」の場合について,同一歌手が歌っている共通語カバー曲と比較することにより,広東語カバー曲特有の様相を探った。 本稿では,1984年から2010年までのJ-POP広東語カバー曲10曲を例に,引き続きその様相を探る。
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.41-53, 2016-10-31

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「J-POP 広東語カバー曲における声調の楽音への影響」(1)~(5)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探り,拙稿「同」(1)~(5)まとめ(その1)・(その2)にて,まとめを行なった。 本稿では,オリジナル曲の楽音の高さを,広東語カバー曲では下降する2楽音に変えてあり,且つ,その歌詞の漢字声調が「第1声(陰平)」の場合について,同一歌手が歌っている共通語カバー曲と比較することにより,広東語カバー曲特有の様相を探る。
著者
樋口 勇夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; LANGUAGE and CULTURE (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.11-49, 2015-10-31

幾つかのJ-POP広東語カバー曲では,オリジナル曲の楽音の高さを,ある特定の音符だけ個別に変えてあり,それはその音符に対応する歌詞の漢字の声調と関係がありそうである。 拙稿「J-POP 広東語カバー曲における声調の楽音への影響」(1)~(5)にて,1984年から2010年のJ-POP広東語カバー曲,計50曲を例にその様相を探った。本稿ではそのまとめを行なう。