著者
井上 治
出版者
近畿大学全学共通教育機構教養・外国語教育センター
雑誌
近畿大学教養・外国語教育センター紀要. 外国語編 (ISSN:21856982)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.1-13, 2014

[抄録]本論では, ソーントン・ワイルダーが作家としての後期に構想した, 一幕劇によるサイクル劇「人間の七つの大罪」に収められている「酔っ払った運命の三女神」について, その演劇的手法の特徴, これまでの研究者による批評の流れ, 作者がサイクル劇を円形劇場で上演する意図を論考したのち, ワイルダーがこの一幕劇を多幕劇『アルケスティス』のサチュロス劇として創作しただけでなく, 「人間の七つの大罪」にも収載した理由を考察する. そして, その理由は, この一幕劇はギリシア演劇の流れをくむ要素を多くもっているので, 円形劇場でサイクル劇を上演することでの演劇の復興のまさに象徴的な作品となるとワイルダーが考えたからだと推察する.著者専攻: 英米文学

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こんな論文どうですか? ソーントン・ワイルダーの「酔っ払った運命の三女神」 : サイクル劇「人間の七つの大罪」にも収載された理由を探る(井上 治),2014 https://t.co/nzgixtTsAP [抄録]本論では, ソーントン・ワイルダー…
こんな論文どうですか? ソーントン・ワイルダーの「酔っ払った運命の三女神」 : サイクル劇「人間の七つの大罪」にも収載された理由を探る(井上 治),2014 https://t.co/nzgixtBRJh

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