著者
小田 佐智子 オダ サチコ Oda Sachiko
出版者
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
雑誌
阪大社会言語学研究ノート
巻号頁・発行日
vol.14, pp.67-75, 2016-03

本稿では岐阜方言における原因・理由表現にみられるモンデを取り上げ、その形式的特徴と意味的特徴を記述した。モンデの特徴をまとめると以下のようになる。(1)モンデは、従属節に推量や当然性判断など、話し手の確信の度合いが強いモダリティを取ることはできず(§2.2)、主節は叙述文または依頼とのみ共起することができる(§2.3)。(2)モンデの基本的意味は、「話し手の主観によって事態の判断や主張を述べるものではなく、話し手の主観から切り離した事態の因果関係を説明するもの」である。(§3.1)(3)モンデは、話し手の意識の外で生じた事態の原因・理由を述べる形式であるため、話し手の意識や意志が介在していないことを押し出したいような言い訳や弁明、偶発的な出来事に対する弁明の場面において使用されやすい(§3.2)。

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CiNii 論文 -  岐阜方言の原因・理由に表れるモンデ https://t.co/qDKbQVIBud #CiNii 「もんで」と「で」を接続助詞で使う人いるなあw。後で見てみよう。

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