著者
内池 慶四郎
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.78, no.10, pp.1-27, 2005-10

論説一 発端 : 津田論文の問題提起二 近時学説の情況 イ 星野論文 ロ 北川批判 (「民法学の歩み」)三 基本的課題の所在 (1) 星野論文における「起草者の意思」の問題 (2) 対立する起草者・起案者の意見と法の定立 (3) 所謂「歴史的解釈方法」における「歴史」の意味 (4) 法の不備欠缺と学説四 出発点に立ち戻って : 民法九七条・五二六条の現在的意味 イ 近代的通信制度の発達と民法九七条・五二六条の存在意義 ロ 近時学説の態度 ハ 「隔地者」と「対話者」の問題性五 近時の通信機器の発達と意思表示 (1) 通信時間の短縮と発信・到達による区別の関係 : 民法典の死法化? (2) 通信期間の短縮という要因 (3) 表示方法の「化形化」の要因 (4) 新たな表示方法に対する法的対処の問題 (5) 前記の「解釈の歴史性」についての補注 (6) 本論文における基本的問題の提起 A 意思表示に固有の問題 : 成立・効力発生時期に関する民法九七条の規定対象 B 契約=法律行為に固有の問題 : 契約の成立・発効要件 C 意思表示の問題と契約の問題との関連性 D 「契約の成立時期」を定める五二六条の実益に関する疑問解題

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