著者
横山 篤夫
出版者
天理大学人間学部総合教育研究センター
雑誌
総合教育研究センター紀要 (ISSN:1347975X)
巻号頁・発行日
no.10, pp.101-116, 2011

1996年の中央教育審議会答申は,従来の反省を踏まえたゆとり教育の柱の一つとして総合的な学習の時間を設けることを提言した。 これをうけた学習指導要領の改定で,2002年度から総合的な学習の時間が学校で実施されることになり,各大学ではそのための教職に関する科目として総合演習が開講された。しかし実施されて間もなく「ゆとり重視の学習指導要領が学力低下を招く」とする批判論が強くなった。そのため文科省は見直しを指示し,2011年度から実施された新学習指導要領では総合的な学習の時間は削減された。その結果多くの大学では総合演習は廃止される。 こうした動向中2002年度から本学体育学部で総合演習を担当する機会を得た筆者が,この10年間にめざしたことと取り組んだことの概要とそこで考えたことを報告したい。

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