著者
八木 意知男
出版者
京都女子大学国文学会
雑誌
女子大国文 (ISSN:02859823)
巻号頁・発行日
no.159, pp.100-115, 2016-09

神社祭礼の後には直会と称する神と共食の事がある。基本的には神前に供えられた品々を撤下して頂くのである。故に、神前に供進されることのない獣肉が直会の場に出ることは稀となる。一方、近年の結婚披露宴では、獣肉は当然の様に見うけられる。これは一体何時の頃からの風潮であろうか。明治初期に肉食は解禁されたのであるから、結婚披露宴に出ても何程も問題ではない。この点を確認の為に、敢えて資料一点を開示する。また、皇族・宮家・華族等に属さぬ人々の晴儀の食事の実質を知る為の資料である。食材の把握は、風俗文化史の一面を知る大きな鍵である。かかる立場から資料を開示するものである。

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八木 意知男 -  『婚姻献立帳』(明治廿六年) https://t.co/TnJuEESZQr

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