著者
千原 美重子
出版者
奈良大学
雑誌
奈良大学紀要 (ISSN:03892204)
巻号頁・発行日
no.42, pp.153-164, 2014-03

常勤スタッフでないスクールカウンセラーにとって、業務を遂行する上で教育相談コーデイネーターの存在は命綱といえるが、教育相談コーデイネーターにとってその分掌を担当することによりどのような心理的影響を受けるのか調査を行った。まず、女性が男性の約4倍多く担当者となっていた。結果は、まず第1に、教育相談コーデイネーターになることで学校の中で大きな負担があっても、そのことをストレスと感じている場合と、そうでない場合と2分されており、個人差があった。第2に、生徒指導、特別支援教育との連携、スクールカウンセラーとの連携は高いと認識していた。第3に、いじめがあればケース会議が開催されており、学内のコミュニケーションも高いということを示した。第4に、教育相談コーデイネーターになることで教育の見方が変化したとの回答が高く、大きな影響を及ぼしていた。 質問間の相関は、SCとの連携がよいほどコーデイネーターとの閉じられた集団を作りやすい点がうかがえ、今後の課題として指摘できる。スクールソーシャルワーカーはまだ人数的に配置数が少なく、今後充実が望ましい。

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CiNii 論文 -  学校教育相談活動が教育相談コーディネーターに及ぼす心理的影響 http://t.co/aATLTzZcxI #CiNii

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