著者
白石 佳子
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学学術情報 (ISSN:21894825)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.101-106, 2017-02-28

近年の周産期医療の進展から、出生率が低下する中、早産児や低出生体重児などの新生児の出生は増加している。本研究では、母性看護学実習で早産となった女性を受け持ち、NICU面会へ同行し、後日、小児看護学実習のNICU/GCU見学実習でその母児と再会できた学生の経験を明らかにした。研究デザインは質的帰納的研究である。母性看護学実習での経験から[対象への接近の工夫と戸惑い][褥婦の気持ち、思いへの気づき][出産を肯定的に承認し祝福する][母性意識の芽生えについての心配][母児関係のスタートを確認して安心][母児分離の現実を理解][実習終了による寂しさと不安]の7つのカテゴリー、小児看護学(NICU/GCU見学)実習での経験から[再会時の母親の姿に安堵][母児の関係性の発達への気づき][児の成長の様子を確認][NICU/GCU 入院が長期にわたる現実を実感][父親のことについての心配]の5つのカテゴリーが抽出された。また、実習指導者との関わりで[看護者としての関わりを学ぶ]という経験として1つのカテゴリー、実習終了後は[家族のあり方や支援への興味・関心の高まり][母親としての役割や責任の理解][自己の将来像と課題を見出す]という経験として3つのカテゴリーが抽出された。

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