著者
橘髙 眞一郎
出版者
佛教大学文学部
雑誌
文学部論集 = Journal of the Faculty of Letters (ISSN:09189416)
巻号頁・発行日
no.101, pp.65-86, 2017-03

日本の英語教育では、話法(speech)に関しては、直接話法(directspeech)と間接話法(indirectspeech)が主に教えられ、物語(narrative)の地の文との区別が困難である自由間接話法(freeindirectspeech)は、超難関大学の入試問題などでしかお目にかかれない難解な話法として積極的に扱われていない。しかし、英語文学作品の中に頻繁に出現する自由間接話法は文学鑑賞の要で、日本人英語学習者には自由間接話法の一大特徴である「遠隔化された近接性」(displacedimmediacy)の示す標識(indicators)に注意を払い、その中で共鳴する二重の声(dualvoice:narrator'svoiceandcharacter'svoice)を聞きわける努力が要求される。本稿では英語小説に現れる自由間接話法の異質性、心的処理(mentalprocessing)、およびそれがもたらす文脈効果(contextualeffect)について考察する。FISの標識二重の声遠隔化された近接性FISの心的処理文脈効果

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