- 著者
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金 宇烈
- 出版者
- 関東学院大学経済経営研究所
- 雑誌
- 関東学院大学経済経営研究所年報 (ISSN:13410407)
- 巻号頁・発行日
- vol.29, pp.244-265, 2007-03
サムスン電子はブランド価値で,日本のソニーを抜いて世界20位の座を占めている。そして,2004年度の営業利益においては1兆円を越え,日本の大手電気電子企業9社の営業利益を合計した金額よりも大きい利益を稼ぎ出した。特に,サムスン電子はかつて日本のお家芸だった半導体メモリ,移動端末機,液晶パネルなどのエレクトロニクス産業分野で日本企業を退け,世界トップに躍り出ている。本稿は,移動通信端末機事業を通して,サムスン電子が「安かろう悪かろう」というイメージのメーカーから,「消費者の憧れる高級ブランド・メーカー」へ変革するプロセス,経営革新である「新経営」が事業展開に及ぼしたインパクト,そしてグへ変革するプロセス,経営革新である「新経営」が事業展開に及ぼしたインパクト,そしてグローバル戦略およびその成長要因を考察するものである。