著者
岸 功
雑誌
関東学院大学文学部紀要 (ISSN:02861216)
巻号頁・発行日
no.102, pp.133-155,

新自由主義の自助努力重視の路線に対して、社会福祉拡充の根拠を探ってみたい。社会福祉の意義としては、第1に、最低生活を維持する権利を保障するための制度という点、第2に、階級対立を緩和しようとした国による保護という点、第3は、政府が支える公助としての社会福祉という点に意義がある。社会福祉の必要性の第1は、産業化の進展に伴う社会の機能的な空白を埋めるということである。第2は、人権保障上の配慮をするために必要となる。第3は、事業者側に注目し、医療や心理と連携した福祉のモデルなどを普及・定着させるためには、政策的に補助金等によって誘導することが必要である。第4の必要性として、労働力確保のために女性の就労率を高めることが挙げられる。社会福祉の第1の役割として、権利保障を挙げる。第2の役割として、政府の方針に沿った方向として補完性原理の実践をあげる。第3の役割は社会福祉法の理念の実現である。

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