著者
蔡 玉成
出版者
埼玉大学経済学会
雑誌
経済科学論究 = The journal of economic science (ISSN:13493558)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-11, 2015

本論文は,近年の中国金融政策を簡潔に概観したうえで,テイラー・ルールによる検証と政策反応関数の推定を行う。テイラー・ルールによって試算された政策金利と実際のコールレートの当てはまり具合は良くないものの,2003年以降,両者の動きがほぼ同調していることが確認できた。政策反応関数の推計では,コールレートはインフレ率と産出量ギャップに有意に反応しているが,為替レートには有意に反応していないという結果が得られた。インフレ率と産出量ギャップの係数はともに1より小さいが,産出量ギャップの方がより高い。これは,中国の金融政策の運営において,物価より景気の方に高いウェートを付けている可能性があることを示していると思われる。

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こんな論文どうですか? 中国金融政策のテイラー・ルール及び政策反応関数による検証(蔡 玉成),2015 https://t.co/riLCFApa7z 本論文は,近年の中国金融政策を簡潔に概観したうえで,テイラー・ルールによる検証と政策反応関数の推…
こんな論文どうですか? 中国金融政策のテイラー・ルール及び政策反応関数による検証(蔡 玉成),2015 https://t.co/riLCFA70Tr
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