- 著者
-
加藤 修一
- 出版者
- 千葉経済大学
- 雑誌
- 千葉経済論叢 = CHIBA KEIZAI RONSO (ISSN:21876320)
- 巻号頁・発行日
- no.56, pp.55-72, 2017-07-18
自然の理解は観察が論理に優先するが、観察が与える"共に生きている"という共感を引き起こすような感動を基調とする行動こそが環境問題を解く鍵である。粘菌博物館は粘菌そのものの理解と、粘菌を通して自然環境を守る意義及び微生物の産業利用の理解が深まる施設として期待が大きい。ここでは粘菌学校を開設してバイオマスや汚染物質除去などの微生物産業に続いて食の安全や、健康への貢献、生命現象の解析などの未来産業が課題として取り上げられている。