- 著者
-
津田 智史
- 出版者
- 宮城教育大学
- 雑誌
- 宮城教育大学紀要 = Bulletin of Miyagi University of Education
- 巻号頁・発行日
- vol.52, pp.9-17, 2018-01-31
本稿は、ことばの教育としての国語教育を目指し、そのために何が必要であるかを明らかにするものである。ことばの教育のためには、なにより日本語学(理論面)と国語科教育(実践面)の協働が必要である。知識の精選が日本語学分野には求められ、国語科教育分野には、知識の理解と授業の工夫が求められる。殊に、文法教育においては、暗記に偏向しない授業の工夫検討が必要である。その点で、両分野共に、協働と意識改革の姿勢が必要となることを示す。