著者
小山 秀之 前田 泰宏
出版者
奈良大学
雑誌
奈良大学紀要 = Memoirs of Nara University (ISSN:03892204)
巻号頁・発行日
no.46, pp.169-182, 2018-03

" 不登校を経験した児童には発達障害がある者が少なくない。さらに、発達障害がある児童はひきこもりに発展するリスクもあり、予防的観点は不可欠である。居場所は不登校またはその傾向にある児童にとって重要な社会資源の一つであるが、高校生以上の児童が利用できる社会資源は限られている。ところで、発達障害のある児童が利用できるフォーマルな社会資源の一つに放課後等デイサービスがあり、状況に応じた発達支援を行うことができる。そこで居場所に放課後等デイサービスを併設することにより、ひきこもり予防のみならず社会参加が促進されると考えた。 本研究では、15歳以上で発達障害がある児童のうち、過去に不登校経験があった7名にSOFASを実施した。結果、全ての児童の社会的機能は有意に上昇した。この結果をもとに、福祉心理学的支援の有効性について考察した。"

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