著者
井手口 彰典
出版者
鹿児島国際大学福祉社会学部
雑誌
福祉社会学部論集 (ISSN:13466321)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.87-99, 2013-03-01

「同人音楽」と呼ばれる実践が日本で拡大・浸透を続けている。同人とは本来 「趣味を同じくする仲間」を意味する言葉であったが、今日ではいわゆる「オタク系文化」と密接に関連した語として理解されていると言ってよい。オタク(やその文化)は現代日本を象徴する現象として既に世界的に知られており、その研究も活発であるが、しかし一方で同人活動については、未だ手つかずの課題が多く残されているように見受けられる。ならば、同人活動の一端である同人音楽について論じることは、単に新興の音楽実践の内情を明らかにするというのみならず、現代日本文化の一側面を理解する上でも大きな意義があると言えるのではないか。そこで本論文では、まず同人音楽の具体的な活動内容を記述し、次いで当該実践を支える4つの環境要因の抽出を試みる。さらに同人音楽の本質を「妨げられない」という点に求め、その可能性を考究する。

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