著者
吉留 久晴 ヨシドメ ヒサハル Hisaharu Yoshidome
出版者
鹿児島国際大学福祉社会学部
雑誌
福祉社会学部論集 = Quarterly journal of welfare society (ISSN:13466321)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.51-62, 2018-02

本稿は、2010年代前半のドイツの訓練市場の情勢を詳細に分析することをとおして、同市場で新たに生じるに至った事態を明らかにしようとしたものである。分析の結果、少子化と高学歴化が進行している同国において、①訓練希望者、とくにこれまで同希望者の多数を占めていた基幹学校修了証取得者が減少する一方で、未充足の訓練ポストが増加するという事態が惹起していることを、さらに、②こうした事態を解決するために、デュアルシステムのステークホルダー、なかでも訓練供給サイドに、デュアルシステムの魅力向上や企業における実践的訓練の質改善、訓練生選考基準の変更などに取り組む必要性が生じていることを浮き彫りにした。

言及状況

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"訓練希望者の減少以上に、職業訓練の質が低く、訓練中退率が高い養成職種の訓練ポストへの応募見合わせといった同希望者の訓練ポスト選択行動の変化や、訓練企業の訓練生選考の基準が影響を及ぼし" →ドイツの苦労

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CiNii 論文 -  ドイツ・デュアルシステムの訓練市場の変貌 https://t.co/Dpe8EPZps7 #ドイツ

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