- 著者
 
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             松井 勝弘
             
             手塚 隆久
             
             原 貴洋
             
             森下 敏和
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 農業技術研究機構九州沖縄農業研究センター
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 九州沖縄農業研究センター報告 (ISSN:13469177)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - no.49, pp.11-17, 2008-03 
 
          
          
          
        
        
        
        「そば中間母本農1号」は夏型品種の「牡丹そば」に普通ソバの近縁自殖性野生種Fagopyrum homotropicumを交配し、その後「牡丹そば」を戻し交配して選抜育成された自殖性の普通ソバである。「そば中間母本農1号」の花はおしべとめしべの長さがほぼ等しい花形をしており、この花形から自殖性が識別できる。「そば中間母本農1号」はF. homotropicum由来の子実脱落性対立遺伝子を除去してあるため、普通ソバと交配した後代でも子実が脱落することはない。「そば中間母本農1号」の種子の大きさは「牡丹そば」並みである。生育は旺盛でないが、自殖性の育種素材として利用できる。