- 著者
 
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             松井 勝弘
             
             原 貴洋
             
             手塚 隆久
             
             森下 敏和
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 農業技術研究機構九州沖縄農業研究センター
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 九州沖縄農業研究センター報告 (ISSN:13469177)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - no.59, pp.23-37, 2013-02 
 
          
          
          
        
        
        
        普通ソバ品種「さちいずみ」は耐倒伏性が優れる中生の「朝日村在来 3」を母,早生で子実外観品質が優れる対馬収集の在来種「SOBA」(農業生物ジーンバンクJP番号86258)を父として,人工交配を行った雑種集団より選抜育成した。「さちいずみ」の開花期は「常陸秋そば」とほぼ同じで,「鹿屋在来」よりやや早い。成熟期は「常陸秋そば」とほぼ同じで,「鹿屋在来」より10 日以上早い中生である。草丈は「鹿屋在来」より短く,耐倒伏性は「鹿屋在来」より強く,鹿児島県における収量性は「鹿屋在来」を 20%程度上回る。麺の食味は「常陸秋そば」や「鹿屋在来」と同程度かそれ以上に良食味である。栽培型は秋まきに適している。栽培適地は,関東以西の様々な地域である。