著者
山本 晴彦
出版者
京都大学防災研究所自然災害研究協議会
雑誌
自然災害科学総合シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
no.55, pp.31-41, 2018-09-18

2017年9月17日は台風18号や活発な前線の影響で豪雨となり, 大分県と宮崎県の県境の祖母山系を中心に17日の日降水量が500mmを超える豪雨域が北西-南東方向に約20km, 北東-南西方向に約10kmの楕円形状の豪雨域が形成されていた。大分県中南部の津久見市では17日の9時前後に第1のピーク, 11時過ぎに20mm/10分間を超える豪雨に見舞われ, 台風接近時の13-16時には東寄りの風が卓越して約10mm/10分間の強雨が継続し, 日積算降水量427mmを記録した。本豪雨により津久見川や支流の彦の内川が氾濫し, 標高が低い場所や両河川の合流点付近では最大150cm前後の浸水痕跡が確認され, 住家の半壊, 浸水被害が相次いで発生した。本災害による大分県内での住家被害は3, 359棟に達し, 洪水災害としては近年では甚大な被害であった。また, 隣接する宮崎県北部の北川水系でも洪水災害に見舞われ, 前年の2016年台風16号の浸水深を超える地域も見受けられた。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 2017年台風18号により大分県中南部で発生した豪雨の特徴と浸水被害の概要(山本 晴彦),2018 https://t.co/7ISRvziYKB 2017年9月17日は台風18号や活発な前線の影響で豪雨となり, 大分県と宮…

収集済み URL リスト