著者
山口 豊 Yutaka YAMAGUCHI
出版者
武庫川女子大学大学院文学研究科教育学専攻『教育学研究論集』編集委員会
雑誌
教育学研究論集 (ISSN:21877432)
巻号頁・発行日
no.14, pp.34-40, 2019-03

今では当たり前になっている書き言葉の口語文ではあるが、文語から口語へと移り変わる時代に岩手県で教育を受け、『春と修羅』を出版した宮澤賢治はどのような文法体系を身に付けていたのかということを『春と修羅』に用いられた語彙や表現を中心に考察・確認を行った。そこには口語の要素がいろいろと散見され、文法も口語文法が用いられていた。一方方言による表記もあり、賢治が意図的に方言での効果を狙って用いており、明治以来、標準語教育を進めてきた成果は大正末期・昭和初期の岩手県においてもしっかりと定着していたことが確認できた。

言及状況

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CiNii 論文 -  宮澤賢治の用いたことば : 『春と修羅』の文法体系 https://t.co/NGYXfcPRFI 賢治の文体とか文法に関する論文を読んでみたかったので、CiNiiで探してたら見つけた。実際の例もたくさん載っていたし、内容も「なるほどなぁ」と思った。(メモ)

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