著者
大西 好宣
出版者
千葉大学大学院人文公共学府
雑誌
千葉大学人文公共学研究論集 = Journal of studies on humanities and public affairs of Chiba University (ISSN:24332291)
巻号頁・発行日
no.38, pp.277-291, 2019-03

[要旨] 1983 年、ハーバード大学の Howard Gardner は、言語的知能、論理数学的知能、音楽的知能など計 7 種類の知能から構成される多重知能理論を発表した。当該理論については、言葉の定義等を含め主として海外において様々な批判があるものの、さらなる研究及び同理論に基づいた教育実践が欧米及びアジアで広く展開されている。しかしながら、当該理論がもともと心理学を基盤としているためか、わが国の教育現場では現在に至るまで余り馴染みがなく、わが国の初等・中等教育特有の「教科」という強固な基盤をなかなか超えられないでいる。そこで本稿では、グローバル化のための諸政策を進める現代の日本において、多重知能に関する当該理論が果たしてどのような意味を持つのかについて改めて考察し、研究を進めるためのヒントを複数提示しつつ、演繹的アプローチによるもの、帰納的アプローチによるもの各々について研究のための具体的な提言を行う。

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