著者
中野 泰治 Yasuharu Nakano
出版者
基督教研究会
雑誌
基督教研究 (ISSN:03873080)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.21-39, 2017-06

本稿では、王政復古期のクエーカー信仰を体系化したバークレーの神学を中心に、クエーカーの教会論の神学的妥当性について考察し、神学的・思想的・政治学的観点から分析する。当初急進的であったクエーカー運動は、穏健派のフォックスが中心となって、1660年代に運動を組織化されていった。その組織化の神学的基礎付けを行ったのがバークレーである。本稿で明らかにされることは、バークレーは、教会の一致と教化のために規律と統制の必要性(内部性の確立)を認めると同時に、キリストの身体の特性を反映させ、教会を「敵への愛」の実践(聖化)に基礎付けており、その点で、そこには異質な者へ開かれた態度を可能にさせるシステムが組み込まれていることである。ゆえに、教会は神の普遍的な愛と平和を証する場となっており、通常の社会組織とは異なる性質を持つのである。論文(Article)

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こんな論文どうですか? 王政復古期クエーカーの教会論に関する理論的分析 : バークレー神学を中心に(中野 泰治ほか),2017 https://t.co/l7q3WNg0Hi 本稿では、王政復古期のクエーカー信仰を体系化したバークレーの神学を中心に…

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