著者
柚木 靖史
出版者
広島女学院大学人文学部
雑誌
広島女学院大学人文学部紀要 (ISSN:24353124)
巻号頁・発行日
no.1, pp.72(1)-50(23), 2020-03-13

本稿は、『源氏物語』の二字漢語動詞を対象に、その語種と使用数を確認し、それぞれの語について、中国文献での意味と『源氏物語』での意味を比べた。その結果、『源氏物語』の二字漢語動詞には、「中国文献(漢籍・仏典)での意味とほぼ一致する漢語」「中国文献に比べて『源氏物語』の漢語の意味が限定的である漢語」「中国文献と『源氏物語』とで、意味が異なる漢語」が認められ、もっとも多いのは、「中国文献に比べて『源氏物語』の漢語の意味が限定的である漢語」であり、この意味の限定化が漢語受容の大きな特徴の一つであることを指摘した。

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柚木 靖史 -  『源氏物語』における二字漢語動詞の特徴 ――漢語受容における漢語の和語化について―― https://t.co/QkSiFAuxCY

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