著者
井川 純一
出版者
大分大学経済学会
雑誌
大分大学経済論集 (ISSN:04740157)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.1-21, 2020-07

本研究では,InstagramにおけるSNSストレスの要因について,いいね!が気分に及ぼす影響に着目して検討した。大学生114名を対象とし,SNSの使用状況を確認したところ,多くの大学生がInstagramやTwitterなどのSNSを現実の人間関係を拡張するためのツールとして利用していること,InstagramとTwitterではSNS利用動機が異なっていることなどが示された。また,いいね!の数を操作した投稿画像を提示した場面想定法実験の結果,いいね!の数に応じてポジティブ・ネガティブ気分が惹起されること,承認欲求はいいね!の数とは独立にネガティブ気分に影響していることなどが明らかとなった。SNSを通じて幸福な自己を演出し,それに対するポジティブなフィードバックを受けることで,承認欲求は満たされるが,いいね!数が少ない時には,他者からの排斥を感じネガティブな気分になると考えられる。

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 2 favorites)

気持ちいい… ポジティブな事だと…言わず イイネは好ましいを表していません…とプロフにまで ネガティヴが判断基準になるように作られた仕組みに、創業者の罪深さを感じます “いいね!数が少ない時には,他者からの排斥を感じネガティブな気分になる“ タイヘンヨクデキマシタ https://t.co/evnqD6i1lG https://t.co/LUii7veMJd

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